奥日光前衛 南平山(1007.4m) 2013年11月4日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 12:33 ヘリポート−−12:48 尾根に乗る−−13:14 990m峰−−13:22 南平山−−13:29 990m峰−−13:46 ヘリポート

場所栃木県日光市(旧藤原町)
年月日2013年11月4日 日帰り
天候曇時々晴時々小雨
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場ヘリポートに駐車
登山道の有無無し(別ルートで登山道あり)
籔の有無全体の8割くらいの区間で笹あり
危険個所の有無無し
山頂の展望無し
GPSトラックログ
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コメント東斜面に登山道が存在するのを知らずに反対側の山頂西側のヘリポートより西尾根を往復。尾根末端は法面で登れず北斜面から取り付く。ヘリポートから標高900mくらいまで笹が深い。いったん笹が無くなるが990m峰で再び笹が登場、鞍部へ下ると稜線上から東側で笹が消え、山頂までそれが続く。山頂に出ると立派な山頂標識があってがっくり。不安定な天候で終始虹が見えていた




起点としたヘリポート。たぶんダム建設当時に使用 登った尾根
尾根末端 上部は法面なので左を迂回
出だしから笹 薄い獣道を辿る
浅い谷筋を笹が無い最上部まで登る 笹藪を急登
尾根に乗るとワイヤーが 獣道があるがやっぱり笹藪。一番濃い個所
籔が薄まる個所も ここにもワイヤー
ここはまだ薄い 肩が近づくと笹が消える
樹林の隙間から虹が見える 990m峰へと気持ちよく登る
990m峰でまた笹登場 鞍部へ下る
鞍部より先は東斜面で笹無し、西斜面は笹藪 最後の登り
南平山山頂 山頂標識
埋蔵金伝説があるようだ 山頂標識
東へ下りる明瞭な道 ヘリポートが見えた
ヘリポート


 南平山は登りたい山の候補に入っていたので地形図は持っていたが、何だかんだんで後回しになっていた。今回は残り時間の関係でちょうどいい選択となり足を向けることにした。どこから登るかであるが、北から東を通る道路では駐車場所が無いのは確認済みなので西側から登ることにした。問題は田茂沢を渡れるかどうか。今回は長靴があるのでこれでクリアできる確率が高くなる。地形図では造成地のように見える平坦地辺りから取りつくのがいいだろう。

 林道入口にゲートがあるかと思ったらフリーパスで舗装された広い道が奥へと入っている。南平山側は田茂沢だが運転していても深さ、水量は見えない。途中、沢が浅くなって運転席から見える場所もあり、渡渉は可能そうだったので一安心。しかし渡渉する必要はなかった。林道から左に分岐する道に入ると橋を渡って対岸に出ることができた。そこはヘリポートで舗装された広い平坦地だった。これが地形図に出ていた地形の正体か。今は使われていないようで舗装の継ぎ目から草が盛大に生えていた。

 地形図と現場の地形を比較して現在位置を推定、道手にある大きな谷がいい目印だ。この右岸尾根を上がろう。ただし尾根末端はコンクリートが吹きつけられた法面で登れず、地形図を見る限りは北側斜面から尾根に取りつく方が傾斜が緩いようだ。長靴に履き替えて出発。北西の風が強く吹いていて完全に冬型の気圧配置に移行した。強風で時々雨が飛ばされてくるが本格的な降雨にはならない。でも途中に笹があったら濡れていてイヤだなぁ。

 斜面に取りつくと薄い笹登場。獣道で左にトラバースしながら登り、笹が切れた浅い谷を登っていく。上部は笹が見えているのでできるだけ高いところまで笹が無いところを選んでいく。結構な傾斜で足元の土が緩んでいるとズルっと崩れる。左手は植林の尾根だが笹が濃そうでパス。笹に突っ込んでからは右に進路を振って尾根を目指す。笹は2mくらいあって中に入ると視界が無いので登りはいいが下りはちとイヤらしい。

 笹をかき分けて尾根上に出ると笹の濃さは変わらないが獣道が登場、何も無いよりもかなり歩きやすくなる。左手は杉植林、右手は自然林で植林で使ったワイヤーロープが散見された。傾斜はきつく尾根が広がって地形を掴みにくいが、植林と自然林の境界を歩けばいいので下りのいい目印になる。

 少し傾斜が緩んで尾根が右に屈曲、下山時の要注意個所だ。その先で再び傾斜がきつくなるとこのコース中で一番笹が濃い区間へ突入。全く視界無しで僅かな獣道を追って上を目指す。幸い、笹の密度は両手でかき分けられる程度なので笹の海の中で平泳ぎ状態。獣道は尾根直上ではなくやや左(北)に巻き気味のようであった。ここも尾根が広がっていて分かりにくい。

 再び傾斜が緩むと笹が劇的に薄くなりホッとできる場所。左手には樹林を通して虹が出ていた。南側は晴れて太陽が出ているが北側は北西の季節風の影響で雨。ここはちょうどその中間付近で日が当たるがポツポツと雨が落ちていた。

 再び笹が出現するが今度は腰の高さで密度は薄く難なく突破、傾斜がきつくなると笹は完全に消えて自然林の中を登っていく。笹が無いと北西の風がモロに吹き付けて寒い! 肩に出ると尾根は左に曲がって緩やかに登り、薄い笹に覆われた990m峰に到着。ここで黄色いテープに気付く。それまでは1か所だけ白いテープを見たがそれ以外は気付かなかった。これより先は歩く人がいる領域らしい。

 笹の中の獣道を辿って鞍部へ緩く下ると笹が消失、いや、正確には尾根直上と東斜面の笹がきれいさっぱり消え失せて私が登ってきた西斜面は盛大に笹が茂っていた。どうもルート選択でミスったようだ。笹無しの歩きやすい広い尾根を北上、僅かに登り返したところが南平山山頂だった。

 ここで予想外の展開。地形図では破線は書かれていないので登山道があるとは考えていたかったが行政が建てた立派な山頂標識があるではないか! そして東向きには明瞭な登山道。なんと反対側には正式な登山道が存在していた。私の場合、小さな山だとネットで事前調査しないで地形図を見てルートを決めているのだが、稀にこんな事態が発生する。かなり損をした気分にはなるが珍しいルートで登ったのだから無駄ではないと自分に言い聞かせる。標識によると南平山には埋蔵金伝説があるとか。

 駐車した車の関係もあって復路は往路を戻る。下りなので笹藪漕ぎは楽になるが尾根が広がったり曲がったりする個所が多く、ルート取りに神経を使った。往路の実感では徐々に右に曲がっていく感じだったので、帰りは徐々に左に曲がる感覚で進んでいく。往路で見た特徴的なワイヤーロープがルート確認にいい目印になった。帰りも樹林の隙間からまだ虹が見えていた。

 途中からは自然林と植林の境界を歩けばよくなるので気が楽になる。そこまで下れば尾根末端は近く、法面に出てしまう前に右手の笹藪斜面を下る。結構な傾斜なので立ち木や笹に掴まりながらとなる。落ち葉の下は石ころなのでこれまた滑りやすい。笹を抜けるとすぐ近くにヘリポートが登場、獣道を辿って下った。

 

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